昔でいえば視聴率の高い作品、今でいうとお気に入り登録数なのだろうか、指標としてはわかりづらいけれど、注目されて話題になった作品、それらは基本的にハズレが少ない。
それでも、どうしても個人的な嗜好に合わないことが多々ある。
称賛されている作品が、何が良いのか理解したい。自分の感性のズレを知りたい。それでも、理解ができなくて悔しい思いをする。
大前提として、食わず嫌いは良くないと思っている。ドラマやアニメなら最低3話は観るというルールを決めている。
「タイタニック」はこれまでに少なくとも3回は観ているが、まだ一度も良さがわかっていない。一生わからないままかも知れないと諦めつつある。
「鬼滅の刃」も3話まで我慢したがギブアップ。
推挙に暇がない。
今回は「水星の魔女」がそれだった。
一般的に有名な作品だと思う。あまりにも熱く語る人がいるからがんばって12話まで観たのだが、これ以上はどうしても耐えきれそうにない。登場人物たちが見るに耐えないほど性格が歪みきっていて、気が短く、とにかく陰湿。それなのに、根が深く、陰湿になりやすいはずの民族対立は、ポーズばかりでキレちらかすだけのノイズ。ストーリーを強引に進めるために、なにかあればすぐに決闘。戦う以外の選択肢を考慮しないでとにかく決闘による決着。つまり、戦いを見せたいだけにしか思えない。戦闘シーンが無駄に長い。そのせいで途中で何度も寝た。舞台となっている学校が教育機関もしくは研究機関として破綻していて、もはや舞台装置として機能していない。おそろしく生活感がない。それを描こうとすらしていない。
別にそれらが違う描かれ方をしたからといって、おそらく好きな作品にはならないと思うし、この作品が好きな人を批判したいわけではない。好きなものは好きで良い。単に嗜好に合わなかったというだけ。
というわけで、どんなに勧められても、無理に観たらストレスになるだけだと再認識。