2012-12-01から1ヶ月間の記事一覧

Fantasy Seller

Story Seller シリーズのファンタジー版。ファンタジーというジャンルが短編に向いているのかも知れない。 それぞれの完成度が高く、最後まで飽きがこなかった。 畠中恵『太郎君、東へ』 河童の大親分・禰々子と利根川の化身・坂東太郎の話。 さらっと読める…

Mystery Seller

Story Seller シリーズのミステリー版。短編とはいえ8本ものミステリーを約580ページの文庫本に詰め込むというのは、 おもしろい試みだったと思うんだけど、全体的に完成度が・・・。 島田壮司『進々堂世界一周 戻り橋と悲願花』 140ページも割いているだけ…

山本周五郎『ならぬ堪忍』

平均30ページの短編13本。時代モノとはいっても貧乏侍が主人公のことが多く、史実を知らなくても楽しめる作品ばかり。人物もストーリーも魅力に溢れていた。他の本も読みあさることにしよう。ならぬ堪忍 (新潮文庫)作者: 山本周五郎出版社/メーカー: 新潮社…

横山秀夫『ルパンの消息』

登場人物が息をしていて、エネルギーに満ち溢れていた。高校生だった少年たちも、回想から必死に手がかりを探す警察も。ルパンの消息 (光文社文庫)作者: 横山秀夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/04/09メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 18回この商品…

鋼鉄の華っ柱(9)

予想以上だった。8巻の時に「終わり方の予想がつく」とか書いたけど、ストーリーを一気に展開して収束させるとは。ドタバタすぎたのは残念だったとしても、ズルズル連載を続けるよりは、見事な終わり方だったと思いたい。最近の西森作品はちょっぴり切ない。…