『アイ,ロボット』

2035年、シカゴ。AI搭載ロボットの開発・製造の大手USロボティクスのロボット工学博士が不審死を遂げ、ロボット嫌いのスプーナー刑事(ウィル・スミス)が犯人を探すSFミステリー(?)。すべてのAI搭載ロボットには『ロボット3原則』が実装され、ロボットは絶対に人を殺さない(殺せない)のだが、スプーナー刑事はNS−5型ロボットのプロトタイプ「サニー」を疑い、捜査を進めていく。

「真犯人が誰なのか」「どうして殺さなければならなかったのか」に限れば面白いかも。けれど、「すべてのAI搭載ロボットにはロボット3原則が実装されている」という大前提がところどころ綻びていて推理不可能。どのロボットでも人間を攻撃できる。どうしてこんなガバガバな脚本を書いたのか。。SFミステリーじゃなくてSFアクションなんだよ、エンターテインメントなんだよ、細かいことは気にすんな、ってことなんだろうけど、最後にキレイにまとめようとしていたから余計にまったく納得いかなかった。

『龍三と七人の子分たち』(2014)

引退したヤクザ組長の龍三が現役時代の仲間を集めて、犯罪組織と戦う話。CM文句の「オレオレ詐欺」はほとんど関係ない。

アウトレイジ ビヨンド』の後に観たほうが絶対におもしろい(中尾彬が)。

原作・大場つぐみ/作画・小畑健『バクマン。』

漠然と将来を憂いつつ無気力(という設定は第1話だけ)だが非常に高い画力を持つ真城最高ましろ もりたか/サイコー)と、模試全国上位の頭脳を持ち漫画家(原作者)を目指す高木秋人(たかぎ あきひと/シュージン)がプロの漫画家を目指し、それぞれの成長を描く物語。

友情+努力+勝利、純愛、ギャグ、批判、ありとあらゆる要素を詰め込まれているうえに、個性的なキャラクターたち、劇中劇の完成度の高さ、文字数の多さ、なにもかもが圧倒的に高水準。

バクマン?すごいよね。序盤、中盤、終盤、隙が無いと思うよ。


高校卒業以降の見吉香耶、連載を持った後の福田真太、初連載が終わった後の蒼樹紅、連載開始以降の新妻エイジがとても好き。初登場からしばらくはキャラクターの魅力が低く描かれているのに、どんどん魅力的になっていく。真城最高×亜豆美保が「純愛」として描かれているけど、高木秋人×見吉香耶も最初から最後まで互いを思い遣やっていて素敵だなと思った。

見吉香耶が発熱で同窓会を欠席したあたりで、何度か「子供」が会話に出てきたから、デキたかなと思ったけれどまったく違った。伏線をひいてみたけど、その後の展開を考えて、やめたのかな。

白鳥シュンが連載を持ったあたりで、何度も原作者が余りそうになって、蒼樹紅×白鳥シュンまたは秋名愛子×白鳥シュンが実現するかなとおもったけどこれも違った。加藤が白鳥のアシになって話が展開していくのかなと期待したのにw

短編集。『柘榴』は何かで読んだことあった。『儚い羊たちの祝宴』(の『玉野五十鈴の誉れ』)が好きすぎるせいか、脳天をどつかれる衝撃は受けなかったが、ことごとく予想を裏切られるオチには非常に満足。

主人公が苦手なタイプだったのと、展開が急変したあたりからトリックがわかってしまったことがちょっとだけ不満だが、読後感は悪くなかった。

帯に「えっ?そんな話になるの!きっとあなたの読みも外れ、幻惑されるはず。」と書いてあって、大層期待してしまったのが良くなかった。中盤(ほぼ序盤)にトリックがわかり、そのまま読了。。
帯に「物語に組み込まれている謎はジグソーパズルのようにゆっくり埋めていかれる。作品になった瞬間一冊の推理小説を読み終わった達成感が味わえる。」これは、その通り。伏線は、華麗に、丁寧に、埋めていかれて、とてもスッキリする。でも、トリックそのものはとても単純。
期待を持たせすぎる帯は良くない。

ミッシングピースが複数あるので、完全な推理は無理があったが、解決編の時には犯人は予想できるし、予想は当たっていたのだけど、推理小説というより読み物として好き。登場人物たちも、彼らが生きている世界も。続編がぜひ読みたい!

序盤にトリックが予想できて、話が進んでいくに連れて確信。いくつか残る疑問も2つを除いて予想通り。だからこそ、最後まで読むのが嫌で苦痛で仕方なかった。
裏切りだけはどうしても許せない。
たとえ自分のことじゃなくても。
たとえそれが正義じゃなくても。
裏切られる人の気持ちがわかるから、決して裏切りたくない。
裏切る人の気持ちはわからないし、これからもわからないだろう。わかりたくもない。