2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧

イニシエーション・ラブ

背表紙にこんなことが書いてある。 僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて……。甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説――と思いきや、最後から二行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は…

6/21 - 6/23

我孫子武丸『殺戮にいたる病』

サイコホラーじゃんか!グロイ!キモイ!と、何度も本を置きそうになったが、結局のところ最後まで一気に読んでしまい、しかも最後に待ち受けていた衝撃は噂にたがわぬものだった。殺戮にいたる病 (講談社文庫)作者: 我孫子武丸出版社/メーカー: 講談社発売…

東野圭吾『仮面山荘殺人事件』

事故死した婚約者の家族や親戚たちと別荘へ行くと、銀行強盗犯が侵入し、人質として自由を奪われる。そんな中、1人が殺害されるが、強盗が犯人ではなく、身内の犯行であることは明白だった。いったい誰が、どうやって、何のために・・・推理小説なはずなの…

6/15 - 6/16

エラリイ・クイーン『Yの悲劇』

前作『Xの悲劇』を未読のまま『Yの悲劇』を読んだけれど、知識が不足することなく読み進めることができた。あまりに有名な作品なので、読む前にオチを知っていたこともあるのだろうけれど。読み終わったとき、ポー『モルグ街』を読んだ時に生まれた感情に…

アガサ・クリスティー『そして誰もいなくなった』

手塚治虫が漫画の神と呼ばれるのは、彼の漫画のDNAを継承している作品が数えきれないほど存在するからだ。「この設定、どこかで見たことあるな」と思ったら、だいたい手塚治虫の作品を思い出すと既視感の答えが見つかる。『そして誰もいなくなった』もミ…

殊能将之『ハサミ男』

本屋に行くと読み切れないほどたくさんの本が平積みされていて、「○○万部突破!」とか「話題沸騰!」とか購買意欲を煽る(?)ポップが目に留まる。いちおうタイトルや表紙を眺めて、気になったものは手に取ってみるものの、うーん・・・と悩んでしまうときの…

息つく間もなく

この4週間の慌ただしさは一生記憶に残るだろう。もし総移動距離を計ったら1年分くらいあるだろうし、Googleカレンダーが分単位で刻まれていて、リマインダーのアラームが鳴りすぎてケータイの充電が切れた。字のごとく「息つく間もなく」動かねばならない…

6/9