フォレスト・ガンプ

この映画を最後に観たのは実家だったから、間違いなく中学生の頃。とても良い映画だったという記憶と、戦場のシーンと走るシーンの印象が強く残っていて他はほとんど覚えていなかった。

どうしてあの頃、良い映画だと思ったのかわからなくなってしまった。純粋さや多感さを失ってしまったのかも知れない。

戦後のアメリカ史がところどころ引用されていて、それぞれの事件について知っているから、そのことに頭のリソースが持っていかれてしまうかも知れない。

ヒロインにまったく感情移入できないことが致命的だった。時代背景として、そういう生き方をした人がいたことは知っているのだけれど、ヒッピーだけはどうしても好きになれないからだと思う。

ダン中尉とのストーリーは感情移入できた。彼が戦場で死ぬことができずに生き延びてしまったこと、そして、許すこと。

良くない感想を書いてしまったけれど、良くなかったわけでは、決してない。おそらく「とても良い映画だった」という気持ちが強すぎて、期待しすぎた分、不満を感じてしまっただけ。

またもうすこし年をとってから観てみると、また違う感想を持つのかも知れない。