白夜行 (2010)

東野圭吾の原作を読んだのは15〜6年くらい前。登場人物もストーリーもすっかり覚えていなかった。ただただやりきれない感情が残っていたことだけは覚えていた。

そして、映画を観て、あらためて納得した。

犯人・動機がわかった瞬間の嫌悪感とその末路の悲しさ、そして、何ひとつ救いのない話だからだった。

ミステリーは好きだけれど、ミステリー映画はやっぱり苦手だ。小説と違って立ち止まって情報を整理する時間がなく、どんどん話が展開していって、一方的に犯人をバラされてしまう。この映画では犯人がわかる瞬間までは丁寧に描写されているとは思う。それでもやっぱり苦手だと思ってしまう。