怪しげな高給バイトに応募して、地下深くにあるシェルターのような施設「暗鬼館」で老若男女が7日間生活をして、次々と命が奪われていって……という話。純粋なクローズドサークルというより、バトルロワイヤルに似てるといえば似てる。
現代版のクローズドサークルとしてのゲームそのものは面白いし、時系列も配置もミッシングリンク(?)も用意されていてミステリーとして要素も与えられているし、それぞれの心理描写もそれなりに丁寧に描写されている。さすが、よねぽ。
ミスリードを誘発させるためのあからさまな伏線が2本。気づいているのか気づいていないのか、主人公がボケ倒しているとしか思えなくて草生えた。そのせいでなおのこと途中から何となく犯人がわかっちゃう。ミステリーとして読むというより、素直にストーリーを楽しむのが正解かな。
映画化されているらしい。まだ見てない。どうにも評判が良くないけど、たぶんそのうち見る。
- 作者: 米澤穂信
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/06/10
- メディア: 文庫
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