逃亡テレメトリー マーダーボット・ダイアリー

マーダーボット・ダイアリーの第4弾。

ネットワーク・エフェクト(第3弾)の前日譚であり、描ききれなかった部分を補いつつ、犯人のヒントを散りばめつつ最後まで犯人を明かさないミステリー小説として仕上げている。

上巻の時点では「ブリザベーションは平和で退屈な惑星だから何をしたいのか見つけることができない」からメンサーの元を離れたと言っていたくせに、いざブリザベーションで忙しく警備しなければならなくなったときには「ドラマを観たい」と、のたまう。(誰かを守ることだけが存在意義であると信じていて、役に立ちたくて仕方がなくて、平和な場所では存在意義を失うことを恐れていただけ)

あとがきに書かれているが、筆者と出版社との間でシリーズをさらに3冊執筆する契約が結ばれたらしいので、新刊を楽しみに待つことにする。