西村京太郎といえば、シリーズ化された旅行モノのミステリー作家というイメージがあまりにも強くて、そのうち読もうとは思っていたものの、シリーズを読破するには時間がかかりすぎるので、敬遠がちになってしまっていた。ところが、彼の初期作品には、雪山のクローズドサークルもあると最近知った。
「この作品を読まれる方へ」という前書きがある。しかも、そこでトリックを明かしている。なんともふざけているなと思いながら読み始めたものの、その前書きのせいで中盤まで見事にミスリードさせられてしまった。すごい、と思った。
シリーズ化されていない作品が他にもあれば、ぜひ読んでみたい。
- 作者: 西村京太郎
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 文庫
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