光市母子殺害事件

光市母子殺害判決の要旨を読むと、なぜ主文を後回しにしたのか、その理由がわかる。
裁判官が伝えたかったことは、結論ではなくて、その理由だったからではないか、と。


これらの虚偽の弁解は、被告人において考え出したものとみるほかないところ、そのこと自体、被告人の反社会性が増進したことを物語っているといわざるを得ない。

現時点では、被告人は反省心を欠いているというほかない。そして、自分の犯した罪の深刻さに向き合って内省を深めることが、改善更生するための出発点となるのであるから、被告人が当審公判で虚偽の弁解を弄したことは改善更生の可能性を皆無にするものではないとしても、これを大きく減殺する事情といわなければならない。

光市母子殺害判決の要旨(9)完より抜粋)

弁護団がまさか虚偽の弁解をさせるわけがない。つまり、被告人が創作と考えられる。そうなってしまったら、もう更生どころではない、と。
弁護団に対するイヤミとも思える理由を述べ、その活動に問題があったことを暗喩している。

しかし、この事実はほとんど報道されていない。