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2020年の秋頃から約3年半ほぼホロライブの配信を追い続けてきた。ホロライブJP所属だけでも34名(過去に卒業1名、契約解除4名)、ID所属9名、EN所属15名(過去に卒業1名)、ReGLOSS所属5名、合計すると63名が現役であり、頻度や時間はまちまちだが、膨大な時間の配信がある。

ホロライブはタレント間の繋がりが強いことが特徴的であり、複数名のタレントが配信する「コラボ」や公式の配信や動画、各タレントが配信内で話したことの情報を把握していることによってさらに楽しめる。しかし、とてもじゃないが1人の人間が追い切れる量ではなく、各配信の見どころをまとめた「切り抜き」から全体の情報を把握しつつ、気になる配信を視聴するというスタイルだった。

その間、他の箱(MCN)を追うことはできなかった。ホロライブを本気で楽しもうと思ったら、他の箱まで追うなど到底無理な話だった。

先月のホロライブJPの契約解除あたりから他の箱も視聴するようになった。別にホロライブが嫌になったわけではないし、あの後もそれなりに配信は観ている。それでも、全振りはしなくなった。

この約1か月間、他の箱をみていて思ったのは、ホロライブよりも別れが多いことだった。ホロライブでは3年半の間に卒業2名と契約解除2名だけだったが、他の箱ではもっと日常的なことだった。

そして、視聴者層に大きな違いがあることがわかった。切り抜き動画のコメントが良くも悪くも「いにしえのインターネット」に近く、法的な対応が必要と思われるものも目につきやすい。ホロライブにもヘイター(アンチ)が存在したし、現在でも一定数は存在しているが、度を超えた言動は法的な対応によって排除されてきたこともあり、現在ではあまり目立たなくなっている。他の箱ではまだまだ対応が追いついていないのかもしれない。

これからもしばらくはホロライブと他の箱を並行して視聴すると思う。楽しめるコンテンツが安定したクオリティで配信され続けているし、現在のところは関心の中心に移りそうなメディアがない。