狼と香辛料

旅の行商人 クラフト・ロレンス と "ヨイツの賢狼" ホロの物語。

半ば博打のような仕事をしながら稼ぎ、時に失敗し、トラブルに巻き込まれ、ホロの故郷を目指しながら旅を続けていく。

涙が溢れるほど強烈に感情が揺さぶられるわけではない。だのに、ちくちくと心をくすぐり、優しい気持ちが心に残る。

感情の果てのような激しい話も好きだけれど、静かに余韻を楽しめるこういう話が結局は好きなのかも知れない。