原作・大場つぐみ/作画・小畑健『バクマン。』

漠然と将来を憂いつつ無気力(という設定は第1話だけ)だが非常に高い画力を持つ真城最高ましろ もりたか/サイコー)と、模試全国上位の頭脳を持ち漫画家(原作者)を目指す高木秋人(たかぎ あきひと/シュージン)がプロの漫画家を目指し、それぞれの成長を描く物語。

友情+努力+勝利、純愛、ギャグ、批判、ありとあらゆる要素を詰め込まれているうえに、個性的なキャラクターたち、劇中劇の完成度の高さ、文字数の多さ、なにもかもが圧倒的に高水準。

バクマン?すごいよね。序盤、中盤、終盤、隙が無いと思うよ。


高校卒業以降の見吉香耶、連載を持った後の福田真太、初連載が終わった後の蒼樹紅、連載開始以降の新妻エイジがとても好き。初登場からしばらくはキャラクターの魅力が低く描かれているのに、どんどん魅力的になっていく。真城最高×亜豆美保が「純愛」として描かれているけど、高木秋人×見吉香耶も最初から最後まで互いを思い遣やっていて素敵だなと思った。

見吉香耶が発熱で同窓会を欠席したあたりで、何度か「子供」が会話に出てきたから、デキたかなと思ったけれどまったく違った。伏線をひいてみたけど、その後の展開を考えて、やめたのかな。

白鳥シュンが連載を持ったあたりで、何度も原作者が余りそうになって、蒼樹紅×白鳥シュンまたは秋名愛子×白鳥シュンが実現するかなとおもったけどこれも違った。加藤が白鳥のアシになって話が展開していくのかなと期待したのにw